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廃車手続きにするとは?2つある廃車の定義


みなさんは、乗られている自動車が事故、故障等で不要になった場合、車を廃車されると思います。しかし、廃車という用語は実際の手続きを行う運輸支局や軽自動車検査協会では正式には使われておりません。でも、意味は通じます。

一般的には廃車という意味合いの用語は、2通りあり普通自動車と軽自動車で異なります。

【廃車の定義 その1】普通:一時抹消登録 軽:返納届け

一時的にナンバープレート返却し、使用を一旦中止する手続き。後日、登録を行なえば、再度自動車として使用することができる手続きです。これが、普通自動車で一時抹消登録、軽自動車だと返納届けと言われる廃車手続きです。

車のタイプ 手続きの名称 場所
普通自動車 一時抹消登録 運輸支局
軽自動車 返納届け 軽自動車検査協会

この手続きを行う場合は以下のケースが考えられます。

■1
車を使わなくなったので、解体処理を依頼しているが、月末までに解体が完了しないため、自動車税還付や自動車重量税還付金のことを考えひとまず手続きを行う。

■2
長期で留守にするが、気に入った車なので戻ったらまた同じ車を乗りたい。でも、使わない期間の税金や保険代を払うのは嫌なのでひとまず手続きを行う。

■3
新しい車は購入して納車されたが、今まで乗っていた車を売却するか、解体するか考えていない。しかし、3月末が近づいてきておりこのままでは、次の年度の自動車税がかかってしまうのでひとまず手続きを行う。

【廃車の定義 その2】普通:永久抹消登録 軽:解体返納

自動車の車体自体を解体し、消滅させた上で行なう手続きとなります。解体してしまうので、自動車としては再度利用することはできません。これが、普通自動車で永久抹消登録、軽自動車では解体返納と言われる廃車手続きです。一般的に「車を廃車にする」と言うとこの手続きを示すことが多いです。

車のタイプ 手続きの名称 場所
普通自動車 永久抹消登録 運輸支局
軽自動車 解体返納 軽自動車検査協会

この手続きを行う場合は以下のケースが考えられます。

■1
車を手放した後、他の誰にも乗らせたくない。

■2
亡くなった両親名義の車で車自体価値はない。一時抹消登録を行なおうとすると、遺産分割協議書が必要になり、ばらばらに暮らしている兄弟姉妹の判子をもらう必要がある。しかし、面倒なので自分の印鑑証明書と実印だけで手続きを済ませたい。(普通乗用車の場合)

■3
車検を受けたばかりなのに、事故に巻き込まれ、全損になってしまった。せめて自動車重量税還付金だけでも受け取りたい。

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